揚枝やうじ)” の例文
井戸端で顏を洗つてゐる平次は、猿屋の房揚枝やうじを井戸側の割れ目に突つ立てて、靜かに振り返りました。
それを一々とがめ立てすると、揚枝やうじで重箱の隅をほじくるやうになるから、なるべく素知らぬ顏をして、何事もなくて濟むやうに仕向けるのが、俺達の本當の務めさ。