提灯印ちょうちんじるし)” の例文
眼をますと、いつの間にか、船は三番台場の一、二町沖に来ている。赤い提灯印ちょうちんじるしが、闇に泛いて近づいて来るのだった。はや櫓音ろおとがたちまちこっちの船のまわりを一周した。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)