推古朝すいこちょう)” の例文
遠い昔、推古朝すいこちょうの世には、高麗こまの移民が野馬のうま追いに疲れて腰をかけたかも知れないこの野中の玉石。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
推古朝すいこちょうの時代、小野妹子おののいもこずいの国から持ってきたと申す説、また、仁明帝にんみょうていの御世に遣唐使藤原貞敏ふじわらのさだとしが学んで帰朝したのが始まりであると申す説と、いろいろにいわれておりまするが
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じゃあ、べにも知るまい。推古朝すいこちょうの頃、僧の曇徴どんちょうこしらえ出した物だと聞いているが、おかしな事には、白粉も、観成かんじょうという僧が、時の天皇に献上したのが始めだということになっている。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)