振閃ふりひらめ)” の例文
形ばかりに脇差を構えたお銀様は、それを振閃ふりひらめかしては槍の穂先を逃れようとする。槍はしばしば流れ、手元はしばしば狂うけれども、その狂暴はいよいよ衰うることあるべしとも覚えません。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)