押拡おっぴろ)” の例文
旧字:押擴
周防守のお妾さんの部屋では箪笥たんすから紫縮緬むらさきちりめんの小袖を取り出して、それを局境つぼねざかいの塀の返しへ持って行って押拡おっぴろげて張っておいたそうだが、それで金銀は一つも盗られなかったとやら。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)