“抱月”の読み方と例文
読み方割合
ほうげつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抱月ほうげつ氏のおくやみにいったのも、月はかわれど今夜とおなじ時刻だと思いながら、偶然におなじ紋附きの羽織を着て来たことなどを気にして芸術倶楽部の門を這入はいった。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
あの勝気な松井須磨子が、人気のある盛りの身で、一人になれば、猶更なおさら自由でありそうなものに思われてさえ、先生抱月ほうげつ氏に別れては、たてなしでは突進も出来なかったではないか。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)