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折革包
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おりかばん
ふりがな文庫
“
折革包
(
おりかばん
)” の例文
女中が脱いである洋服の上着と
折革包
(
おりかばん
)
とを持ち、立ちかけた京葉に、「三階のすぐ突当り。」と教えているところであった。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
向
(
むこう
)
の方から頭髪を振乱した男が
折革包
(
おりかばん
)
をぶら下げたり新聞雑誌を抱えたりして歩いて来るのを見ると、横町へ曲ったり電柱のかげにかくれたりしていた。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
黄
(
きいろ
)
い軍服をつけた
大尉
(
たいい
)
らしい軍人が一人、
片隅
(
かたすみ
)
に小さくなって兵卒が二人、
折革包
(
おりかばん
)
を
膝
(
ひざ
)
にして
請負師風
(
うけおいしふう
)
の男が一人、
掛取
(
かけと
)
りらしい
商人
(
あきんど
)
が三人、女学生が二人
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
男は道子が口から出まかせに何を言うのかというような顔をして、ウムウムと
頷付
(
うなず
)
きながら、重そうな
折革包
(
おりかばん
)
を右と左に持ちかえつつ、手を引かれて橋をわたった。
吾妻橋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
実はそれらの相談もして見たいと思って、駒田を誘い出したのであるが、駒田は電車が近づくのを見ると、早くも
折革包
(
おりかばん
)
を抱え直して、年寄りのくせに飛乗りでもしかねまじき様子。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
革
常用漢字
小6
部首:⾰
9画
包
常用漢字
小4
部首:⼓
5画
“折革”で始まる語句
折革鞄