トップ
>
折敷
>
おりしき
ふりがな文庫
“
折敷
(
おりしき
)” の例文
中の三人が、鉄砲の筒をならべて、
折敷
(
おりしき
)
に構えた。三ツの火縄が、牢の中にいる耀蔵の方からも赤く見えた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
那須嶽連山の
嶺
(
みね
)
に、たちまち
一朶
(
いちだ
)
の黒雲の
湧
(
わ
)
いたのも気にしないで、
折敷
(
おりしき
)
にカンと打った。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし、この同年輩の若者も、客間につくと、ほどよく客振りを保って、やがて運ばれてくる
折敷
(
おりしき
)
の
肴
(
さかな
)
、
高坏
(
たかつき
)
、
銚子
(
ちょうし
)
などを前にしても、酔うまでは、なかなか遠慮めいた
風趣
(
ふうしゅ
)
も示す。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“折敷”で始まる語句
折敷装