“おりしき”の漢字の書き方と例文
語句割合
折敷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中の三人が、鉄砲の筒をならべて、折敷おりしきに構えた。三ツの火縄が、牢の中にいる耀蔵の方からも赤く見えた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
那須嶽連山のみねに、たちまち一朶いちだの黒雲のいたのも気にしないで、折敷おりしきにカンと打った。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし、この同年輩の若者も、客間につくと、ほどよく客振りを保って、やがて運ばれてくる折敷おりしきさかな高坏たかつき銚子ちょうしなどを前にしても、酔うまでは、なかなか遠慮めいた風趣ふうしゅも示す。