手鐙てあぶみ)” の例文
これは非常に危険な方法だが、モオリーがおれの手鐙てあぶみに足をかけて機敏に泥から抜けだしてさえくれれば、おれの体力なら、そのあとで一人で藻掻もがき出せないこともないとかんがえたのである。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)