“手摩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てす50.0%
てすり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
純一は真っ黒な、狭い梯子はしごを踏んで、二階に上ぼった。のぼぐち手摩てすりがめぐらしてある。二階は縁側のない、十五六畳敷の広間である。締め切ってある雨戸のほかには、建具が無い。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
続いて「へい、何か一枚御贔屓様ごひいきさまを」と云った。二階にしていた三味線のが止まって、女中が手摩てすりつかまって何か言っている。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)