手塞てふさ)” の例文
一人と一人との立ち合いなら別だが、衆に囲まれてしまった時は、この抜く時があぶない! いかなる居合いあいの達人にしても、ここは毛ほどの隙——隙といい得なければ手塞てふさぎが生じる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)