戯奴ジヨーカー)” の例文
旧字:戲奴
彼は只、観客をわつと笑はす為にのみ、もしくは浮き立たす為にのみ、配合的に用ゐられるばかりだつた。これでは手品師の介添に出る、戯奴ジヨーカーに変らぬことを彼自身も知つてゐた。
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)
戯奴ジヨーカーの紅き上衣に埃の香かすかにしみて春はくれにけり
芥川竜之介歌集 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)