“懐旧”の読み方と例文
旧字:懷舊
読み方割合
かいきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一年前まではこうして学校へいったものだと思うとかれは自分ながら懐旧(かいきゅう)の情がたかまってくるように思われた。母はてぬぐいと紙をだしてくれた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
このごろ秋晴(しゅうせい)の朝(あした)、巷(ちまた)に立って見渡すと、この町も昔とは随分変ったものである。懐旧(かいきゅう)の感(かん)がむらむらと湧く。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そうしてその鋭いうちに、懐旧(かいきゅう)と云うのか、沈吟(ちんぎん)と云うのか、何だか、人を引きつけるなつかしみがあった。この黒い坑(あな)の中で、人気(ひとけ)はこの坑夫だけで、この坑夫は今や眼だけである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)