“懐奘”の読み方と例文
読み方割合
えじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後年彼がこの話をした時、弟子懐奘えじょうは問うていう、「自らの修行のみを思うて老病に苦しむ師を扶けないのは、菩薩ぼさつぎょうに背きはしないか」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
三十五歳の時には『学道用心集』の著がある。後に永平二祖となった懐奘えじょうもこのころに彼についた。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
この道元の言葉に対して、懐奘えじょうは問うていう、——まことにそうである。しかし人の所帯を奪おうとする悪意のある場合とか、あるいは人を傷つける場合などにも、助力していいかどうか。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)