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憗
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なま
ふりがな文庫
“
憗
(
なま
)” の例文
万里の波濤を隔てゝ居れば、都度々々書面も送らんが、又
憗
(
なま
)
じいに便りを致せば其の多助と云うものが八歳まで育てられた事ゆえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
否
(
いいえ
)
、いつも一人で
往復
(
ゆきかえり
)
します時は、馴れて何とも思いませんでございましたけれども、
憗
(
なま
)
じお
連
(
つれ
)
が出来て見ますと、もう
寂
(
さび
)
しくって一人では帰られませんから
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何故私はポチを
躾
(
しつ
)
けて、人を見たら皆悪魔と思い、一生世間を
睨
(
ね
)
め付けては居させなかったろう?
憗
(
なま
)
じ可愛がって育てた為に、ポチは
此様
(
こんな
)
に無邪気な犬になり、無邪気な犬であった為に
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
憗
部首:⼼
16画