憂闇ゆうあん)” の例文
されど若してい先んぜば、馨子の悲痛は弟にもまさりて激しかりしならんか。弟をして此の憂闇ゆうあんの力を破り得しむるものは、唯一つ馨子生きて之れが為に戦い、死に及んで止まざりし我等の理想也。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)