慰物なぐさみもの)” の例文
それまでにして育てたお玉を、貧すれば鈍するとやら云うわけで、飛んだ不実な男の慰物なぐさみものにせられたのが、悔やしくて悔やしくてならないのだ。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
「お前さん、それじゃ私を一時の慰物なぐさみものにしといて、てるんだね。」と女房はついに泣声を立てて詰寄せた。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)