想夫恋そうふれん)” の例文
この情趣に大将の心はいっそうかれて、より多くを望む思いから、琵琶びわを借りて想夫恋そうふれんを弾き出した。
源氏物語:37 横笛 (新字新仮名) / 紫式部(著)
暫く家の前に立ち止って耳を傾けると、何と、それは想夫恋そうふれんの曲である。
「さあ弾いてごらんなさい。芸事は人に恥じていては進歩しないものですよ。『想夫恋そうふれん』だけはきまりが悪いかもしれませんがね。とにかくだれとでもつとめて合わせるのがいいのですよ」
源氏物語:26 常夏 (新字新仮名) / 紫式部(著)