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惚氣
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のろけ
ふりがな文庫
“
惚氣
(
のろけ
)” の例文
新字:
惚気
「お前を誘つて、これから出かけようと言ふところへ、當人のお前が飛び込んで來て、長々と
惚氣
(
のろけ
)
交
(
まじ
)
りの物語りぢやないか」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
惚氣
(
のろけ
)
を聽き度いわけぢやない。その夜鷹をみんな狩り出して、水も
漏
(
も
)
らさぬ陣立てをし度いが、お前の馴染が居ないやうぢや、さうもなるめえ。
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
親方が殺された晩、江戸で一番下等な賣女を相手にした
惚氣
(
のろけ
)
を、死骸の隣りでヌケヌケ言ひ出しさうにするのです。
銭形平次捕物控:275 五月人形
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あわてちやいけねえ、此家と掛り合ひの人間で、最初に逢つた男だ。訊いたら何とか言ふだらう、
懷
(
ふところ
)
の十手を引つ込めて、
惚氣
(
のろけ
)
でもいはせて見るがいゝ」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「金儲けの話はいけないが、その外の事なら、
大概
(
たいがい
)
我慢をして聽いてやるよ、
惚氣
(
のろけ
)
なんざ一番宜いね——誰が一體お前の女房になりたいつて言ひ出したんだ」
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
鬼の留守で、へツ/\、こんなことを言つちや惡うございますが、お銀さんが腕に
撚
(
より
)
をかけて御馳走を
拵
(
こさ
)
へ——私はまた、昔の
惚氣
(
のろけ
)
をうんと聽かせてやりました。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「朝つぱらから
惚氣
(
のろけ
)
の賣り込みかい、道理で近頃は姿を見せないと思つたよ。ところで相手は誰だ、横町の
師匠
(
ししやう
)
か、
羅生門河岸
(
らしやうもんがし
)
の
怪物
(
くわいぶつ
)
か、それとも煮賣屋のお勘子か——」
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私が三年越し
岡惚
(
をかぼ
)
れしてゐることを今晩こそは
聽
(
き
)
かせてやるから、何が何でも入つてゆつくりしろ——と、親爺の前で
惚氣
(
のろけ
)
を聞かせながら、また酒が始まつたでせう、いや、もう
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ば、馬鹿なツ。親父をつかまへて、
惚氣
(
のろけ
)
を聞かせる奴もねえものだ、へツ、へツ」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前の
惚氣
(
のろけ
)
は、いづれ永日として、丹波屋の清次郎の方はどうなんだ」
銭形平次捕物控:286 美男番附
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
惚氣
(
のろけ
)
なんか聽いてるんぢやない。サア、案内しな」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「馬鹿野郎ツ、
惚氣
(
のろけ
)
どころぢやねえぞ」
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
惚
漢検準1級
部首:⼼
11画
氣
部首:⽓
10画
“惚氣”で始まる語句
惚氣交