いぶ)” の例文
雨はいよいよしげく、いぶせさは二人にとって何か突然な出来事の期待をかけるほど、陰鬱いんうつち入らせた。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
いぶせきこのやうなる日は籠りて語らず
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
家も馬も車も人も樹もいぶせく濡れてゐた
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
しめれる土の上にいぶせきかげの
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)