恐懼きようく)” の例文
そこで驚き恐懼きようくして御大葬の宮殿にお遷し申し上げて、更にその國内から幣帛へいはくを取つて、生剥いけはぎ逆剥さかはぎ畦離あはなち・溝埋みぞうめ・屎戸くそへ・不倫の結婚の罪の類を求めて大祓おおばらえしてこれを清め
毎事朦〻もうもうとしてゐたといふが、そればかりが原因か、或は都での訓諭に恐懼きようくして、仮りにも尊族に対してわたくしに兵具を動かすことは悪いと思つた、しほらしい勇士の一面の優美の感情から
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
恐懼きようくの限りである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)