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思出
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おもいい
ふりがな文庫
“
思出
(
おもいい
)” の例文
やがて
国許
(
くにもと
)
へ立帰る侍が、大路の棟の鬼瓦を
視
(
なが
)
めて、
故郷
(
さと
)
に残いて、月日を過ごいた、女房の顔を
思出
(
おもいい
)
で、
絶
(
たえ
)
て久しい
可懐
(
なつかし
)
さに、あの鬼瓦がその顔に瓜二つじゃと申しての
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
して見ると、「過ぎし日の事
思出
(
おもいい
)
でて泣く、」といったりあるいは末節の、「われは
此処彼処
(
ここかしこ
)
にさまよう
落葉
(
おちば
)
」といったのはやはり詩人の Jeux d'esprit(心の遊戯)であったのだ。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
われ
思出
(
おもいい
)
づ、
紅
(
くれない
)
の
黄昏
(
たそがれ
)
に
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“思出”で始まる語句
思出草