志貴しぎ)” の例文
これより先太閤は、嘗て松永久秀が多聞城を築いていた大和の国志貴しぎ山の地を相したが、あまり辺鄙へんぴに過ぎるところから、改めて京坂けいはんの間に候補地を物色して伏見に定めた。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
滿谷みつたに、長谷川、徳永、近江、柚木ゆのき志貴しぎ酢屋すや、僕の八人は何の目的も無く電車の終点まで乗つて下車し、引返して偶然博物館の前に出て、滿谷等はその附近を写生し、徳永、志貴、近江
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)