忌明きあき)” の例文
例の宿直日記に、正月十三日忌明きあきと書してある。父の喪が果てたのである。続いて第二の冬をも弘前で過して、翌天保十年に、抽斎は藩主信順のぶゆきしたがって江戸に帰った。三十五歳になった年である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)