心切しんき)” の例文
誰かを呼びたい、ような気もしたが、自分の気の迷いで、人を呼ぶのも恥かしかったから、心切しんきりを持ち直して、燭台を見ると、前よりも薄暗いようであった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「閉めさせました」とセルゲイは答えると、心切しんきりで蝋燭の心をつまみ、ストーヴの前に立ちどまった。