“御菩提”の読み方と例文
読み方割合
ごぼだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
須磨すまの夜の源氏の夢にまざまざとお姿をお現わしになって以来、父帝のことで痛心していた源氏は、帰京ができた今日になってその御菩提ごぼだいを早く弔いたいと仕度したくをしていた。
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)
また兄の矛盾よと笑うだろうが、本心、宮の御菩提ごぼだいとむらう気だ。むごたらしいご最期をお遂げさせた。尊氏の強敵たるには違いないが、もはや無力なお人なりしを、さまでにはせんでもよかった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)