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御能
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おのう
ふりがな文庫
“
御能
(
おのう
)” の例文
あの江戸の方で
上巳
(
じょうみ
)
の御祝儀を申し上げるとか、
御能
(
おのう
)
拝見を許されるとか、または両山の
御霊屋
(
おたまや
)
へ
参詣
(
さんけい
)
するとかのほかには、人質も同様に
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
これがまた在来の日本画だとか、
御能
(
おのう
)
だとか、芝居の踊りだとかいうものには、非常に
究屈
(
きゅうくつ
)
な面倒な
固
(
かた
)
まった法則があって、動かすことが出来ないようになっております。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし彼女には、そこの
御能
(
おのう
)
見物や、美酒美女よりも、護国寺詣りのほうが、はるかに興味があったらしい。虚栄と、迷信と、綱吉にたいする盲愛ほど、彼女をとらえるものはなかった。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この論法からいうと、芸術家が昔の芸術を後世に伝えるために生きているというのも、
不見識
(
ふけんしき
)
ではあるが、やっぱり必要でしょう。ことに
旧
(
きゅう
)
芝居や
御能
(
おのう
)
なんかはいい例です。絵画にもそれがある。
無題
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
能
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
“御能”で始まる語句
御能方
御能拝見
御能有之