御物ぎよぶつ)” の例文
雲林うんりんを見たのは唯一つである。その一つは宣統帝せんとうてい御物ぎよぶつ今古奇観きんこきくわんと云ふ画帖ぐわでふの中にあつた。画帖の中のは大部分、薫其昌とうきしやうの旧蔵にかかるものらしい。
支那の画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
故人小杉榲邨すぎむら博士の遺族から売りに出した正倉院の御物ぎよぶつが世間を騒がせてゐるが、同院が東大寺所管時代の取締がいかにぞんざいであつたかを知るものは
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
故人小杉榲邨すぎむら博士の遺族から売りに出した正倉院の御物ぎよぶつが世間を騒がせてゐるが、同院が東大寺所管時代の取締がいかにぞんざいであつたかを知るものは