御後みあと)” の例文
その間に彦四郎は御旗を肩にし、既にお堂よりご発足あそばされた、宮家の御後みあとを一散に追った。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寂しく貧しくましますが故、へりくだり、常に悲しくましましき。いといと悲しくましましき。それ故にすゑ遂に神を知らしき。そのひじり道のべに立たしたまへば雀子は御後みあとべ慕ひ、御手みてにのり、肩にとまりき。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「神のくにに属しまつるおん一方——大塔宮様にお眼にかゝり、許すとの御言葉みことば承まわりたさに、御後みあとを慕うて諸国をさまよい、この地にご幽閉と承まわり参りましたものにござりまする」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寂しくて貧しきが故、へりくだり、常に悲しくましましき。いといと悲しくましましき。それ故に、すゑ遂に神を知らしき。その聖道のべに立たしめたまへば、雀子は御後みあとべ慕ひ、御手みてにのり、肩にとまりき。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)