御嶽オタケ)” の例文
新字:御岳
大きな御嶽オタケなら、其中に、別に歌舞アソビをする場処がある。久高の仲の御嶽オタケの如きが其である。併し多くは、其為に神あしゃげがある。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
婚礼の当夜、盃事がすむと同時に、花嫁は家を遁げ出て、森や神山(御嶽オタケと言ふ)や岩窟などに匿れて、夜は姿も見せない。
最古日本の女性生活の根柢 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
婚礼の当夜、盃事がすむと同時に、花嫁は家をげ出て、森や神山(御嶽オタケと言う)や岩窟などにかくれて、夜は姿も見せない。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
神は御嶽オタケに常在するのではないが、神聖視する所から、いつでもイマす様に考へられもする。内地の杜々モリ/\の神も、古くは社を持たなかつたに相違ない。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蒲葵の木が、最神聖な地とせられてゐる御嶽オタケの中心になり、又さなくともくば・こぼう・くぼうなど言ふ名を負うた御嶽の多いのは、此信仰から出たのである。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)