御定おきま)” の例文
まず御定おきまりの活惚かっぽれの小屋が掛かる。するとデロレン祭文さいもんが出来る(これは浪花節なにわぶしの元です)。いずれも葭簀張よしずばりの小屋掛け。
その華奢きやしやな片手には、——これが最後の御定おきまりだが、——竹の鳥籠がぶらついてゐる。その中には小さい茶色の鳥が、何時でも驚いたやうな顔をしてゐる。
パステルの竜 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)