御入用ごにゅうよう)” の例文
「別に心当りと云う程でもありませんけれど、最近社長の所へは、沢山たくさん脅迫状が来ているのです。御入用ごにゅうようでしたらまとめて差出しますが」
「え、博士。もう燻製は御入用ごにゅうようではないのですか」
丁度その頃、近くに道路工事があって、不用の土を運ぶ馬力が、毎日彼の邸の前を通り、工事の現場には、「土御入用ごにゅうようの方は申出て下さい」
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)