御一方おんひとかた)” の例文
最後の䬻別はなむけそちに進ぜる! 『現世において安心を得、後世成仏じょうぶつせんと思わば、神のくにに属しまつる御一方おんひとかたより、許すとの一言承われ!』
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「右大臣家御一方おんひとかたこそ、ただわれらの目ざすところ」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「またこのようにご記憶くだされい。『神のくにに属する御一方おんひとかたに、許すとのお言葉うけたまわるまでは、死ぬことの出来ぬ男』じゃと。……」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
神のくにに属しまつる御一方おんひとかたより、許すとのお言葉承わるまでは、決して死ねない彼の行く手を、さえぎる者のあった時、彼は用捨なく殺したのであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)