後鬢うしろびん)” の例文
見ると、藍花染あいばなぞめの小袖に革のたすきをかけ、白い布で、ひたいから後鬢うしろびんへ汗止めをきりっと締めている侍が、草の中に顔を埋めて、つ伏しているのである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)