後鎖しりざし)” の例文
室は紙障子引きたてしのみにて雨戸ひくということもせず戸の後鎖しりざしすることもせざる、さすがに御神の御稜威みいづありがたしと心に浸みて嬉しくおぼえ、胸の海浪おだやかに夢の湊に入る。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)