後影かげ)” の例文
後影かげは確かにわが陸軍の将校士官のうちなるべし。一人は濶大かつだいに一人は細小なるが、打ち連れて物語などして行くさまなり。武男はその一人をどこか見覚えあるように思いぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)