“後宇多院”の読み方と例文
読み方割合
ごうだいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「また、お内儀もそのかみは、後宇多院ごうだいんのみきさき西華門院せいかもんいんのお内で、雑仕ぞうし卯木うつぎと仰せありし小女房でおわしたの」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼が後宇多院ごうだいんに仕えていたころは、宮もまだおいとけない皇子だったが、やがて妙法院へ入られ、叡山えいざん座主ざすにつかれた後も、歌の会などでは、しばしばお目にかかっていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一は、先帝の後宇多院ごうだいんに仕えていた公卿で、この系派の人々は、院がおかくれになった後は、ほとんどが、失脚のまま、うだつの上がらぬ閑職か、引きこもりとなっていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)