待遇あつかい)” の例文
「だが、彼奴やつもつまんねえだろうと思う。三日に挙げず喧嘩けんかして、毒づかれて、打撲はりとばされてさ。……おら頭から人間並みの待遇あつかいはしねえんだからね。」と新吉は空笑そらわらいをした。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
章魚たことも河童かっぱともつかぬ御難なのだから、待遇あつかい態度なりふりも、河原の砂から拾って来たようなていであったが、実は前妻のその狂女がもうけた、実子で、しかも長男で、この生れたて変なのが
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)