“征雄”の読み方と例文
読み方割合
ゆきお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてやっと私たちの生活も楽になり、ほっと一息ついたかと思うと、こんどはお前のお父様がお倒れになってしまったのだ。兄の征雄ゆきおが十八で、お前が十五のときであった。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そうしてやっと私たちの生活も楽になり、ほっと一息ついたかと思うと、こんどはお前のお父様がお倒れになってしまったのだ。兄の征雄ゆきおが十八で、お前が十五のときであった。
楡の家 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
その夏になる前に征雄ゆきおは台湾の大学に赴任したばかりの上、丁度お前もその数日前から一人でO村の山の家に出掛けており、雑司ぞうしのだだっ広い家には私ひとりきり取り残されていたのだった。
楡の家 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)