“強訴（がうそ）” の例文

「廿日。晴。又微雨。御発駕御延引相成候。右者（みぎは）六郡の村民一揆強訴（がうそ）、市中乱暴、其上浜野両家及津川高島等焼立候に付。」

伊沢蘭軒 (新字旧仮名) ／ 森鴎外(著)

行商人　……ええと、右の者共、上（かみ）を恐れず、ええと、貢租（こうそ）の件に就き……へえ、貢租てえと年貢のことじゃろが……強訴（がうそ）に及ばんと致し相謀り……強訴というのは何のことだえ？

天狗外伝　斬られの仙太 (新字新仮名) ／ 三好十郎(著)

願へば強訴（がうそ）の罪（つみ）となり親富右衞門の外に其方が罪は遁（のが）れぬぞ爰（こゝ）を能々聞き譯よと理（り）を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)

“強訴”の意味

《名詞》

為政者などに対し多人数で押し掛け強引に訴えること。
(出典:Wiktionary)

“強訴”の解説

強訴（ごうそ）とは強硬な態度で相手に訴えかける行動を指す。「嗷訴」とも。
特に日本の平安時代中期以後、寺社勢力が仏神の権威と武力を背景に、集団で朝廷・幕府に対して行なった訴えや要求、江戸時代に農民が領主に対して年貢減免などを要求したことを指す。
(出典:Wikipedia)

強	常用漢字 小２ 部首:⼸ 11画
訴	常用漢字 中学 部首:⾔ 12画