“弟子僧（でしそう）” の例文
「はッ」と弟子僧（でしそう）ははだしでとびおりた。鎧櫃をとって泉水の水をふくませた。武士は、気がついて快川（かいせん）のすがたをあおぐと
神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
また浪人風（ろうにんふう）の山県蔦之助（やまがたつたのすけ）、六部（ぶ）姿（すがた）の龍太郎（りゅうたろう）、わけても恵林寺（えりんじ）の弟子僧（でしそう）加賀見忍剣（かがみにんけん）と申すものは、武田家滅亡（たけだけめつぼう）いらい、寸時（すんじ）もおそばを離（はな）れることなくおつきそい申しておる忠節（ちゅうせつ）な男……
神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
そこへまた、二、三人の弟子僧（でしそう）が、色を失ってかけてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)