弘道館こうどうかん)” の例文
彰考館しょうこうかんの修史、弘道館こうどうかんの学問は、諸藩の学風を指導する役目を勤めた。当時における青年で多少なりとも水戸の影響を受けないものはなかったくらいである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
佐賀藩には弘道館こうどうかんというものがあって、ちょうど今の小学校、中学校のような役目を遂げつつあった。即ち藩の子弟で六、七歳になると、外生がいせいとなって入館する。
青年の天下 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
弘道館こうどうかんの碑に尊王の志をのこした烈公の血はこの人の内にも流れていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彰考館しょうこうかんの修史、弘道館こうどうかんの学問は言うまでもなく、義公、武公、烈公のような人たちが相続いてその家に生まれた点で。御三家ごさんけの一つと言われるほどの親藩でありながら、大義名分を明らかにした点で。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)