廓通さとがよ)” の例文
田中田ンの寒風もいとわず、土手はチラチラと廓通さとがよいの人影がたえない。と——向うから、俳諧師はいかいしか何かを取巻きにつれて、おさまった若旦那がほろ酔いでくる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)