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廓寥
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かくりょう
ふりがな文庫
“
廓寥
(
かくりょう
)” の例文
誰か見てはいなかったかしらと二度目にあたりを見廻したときの
廓寥
(
かくりょう
)
とした淋しさを自分は思い出した。
路上
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
そうした、錯覚に似た彼らを眠るまえ枕の上から眺めていると、私の胸へはいつも
廓寥
(
かくりょう
)
とした深夜の気配が
沁
(
し
)
みて来た。冬ざれた溪間の旅館は私のほかに宿泊人のない夜がある。
冬の蠅
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
垂れ下った曇空の下に大きな
邸
(
やしき
)
の屋根が並んでいた。しかし
廓寥
(
かくりょう
)
として人影はなかった。あっけない気がした。
嘲笑
(
あざわら
)
っていてもいい、誰かが自分の今
為
(
し
)
たことを見ていてくれたらと思った。
路上
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
廓
漢検準1級
部首:⼴
14画
寥
漢検1級
部首:⼧
14画
“廓”で始まる語句
廓
廓内
廓然
廓清
廓外
廓通
廓者
廓大
廓中
廓名