床見世とこみせ)” の例文
そのそばは折れ曲がって左右とも床見世とこみせで、講釈場、芝居小屋などあった。この小屋に粂八くめはちなぞが出たものです。
……が、仕出したということになると、わたしの十二三の時分である、前章に書いた川崎銀行の角、際物師の店の横にめぞッこ鰻をさいて焼く小さな床見世とこみせがあった。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)