床縁とこべり)” の例文
この縁側の附いている八畳の間には、黒塗の太い床縁とこべりのある床の間があって、黒ずんだ文人画の山水が掛っている。向こうに締め切ってあるふすまには、杜少陵としょうりょうの詩が骨々しい大字で書いてある。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)