庄家しょうけ)” の例文
大炊寮おおいりょう廩院りんいんでは、財務官たちが、青くなって、全国の庄家しょうけ(荘園役所)にたいし、私田、公田こうでんの徴税と輸送とを、督促するのに、眼のいろを変えていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欠く。よろしい、世良田のお館でできぬなら、直接、われらの手で当地の庄家しょうけ(庄屋)や富豪から、それだけの物を徴発して行こう。さもなくば、むなしく鎌倉へも立帰れぬ
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「たかの知れた庄家しょうけと領民の争い事、出兵といっても、威嚇で終るであろう」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それぞれの庄家しょうけまで、ただちに持参せよ。おこたる者は、重科に処す」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)