幾頁いくけつ)” の例文
果して山陽の幾頁いくけつをか手写した病源候論が、何処かに存在してゐるかも知れぬとすると、それは世の書籍を骨董視する人々の朶頤だいすべき珍羞ちんしうであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
今その写す所の師の詩はこれにさきだつこと一年の作に係る。詩集の此幾頁いくけつは後年の補写と見るべきであらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)