幾蜿いくうね)” の例文
野掛け気分で、ぶらぶら七八町出掛けまして、地震で崩れたままのあぶなかしい石段を、藪だの墓だのの間を抜けて、幾蜿いくうねりかして、頂上へ——誰も居ません。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)